参加者は、障害者は10人。健全者が13人。今回も藤村市議は来て下さいました。山口市高齢障害課の山田課長と井上さんが対応してくださいました。
最初は両方とも緊張していました。が、市が前回の交渉についてまず謝ったので言いやすくなった感じで、その後はなごやかに話しは進みました。今回は、交渉時間が長かったので、こちらもゆっくり考えることができました。焦るとろくなことがないと実感しました。それは向こうも同じのようで、きちんと話していくことが重要と実感しました
共同生活の意義を伝えることはできたと実感しています。交渉時間の問題をだすことが、重度障害者の実態を伝えることとなり、私たちの考える共同生活の意義の説明がしやすかった印象でした。
県の「いきいきプラン」の作成にあわせて、市も前向きに考えると表明されました。
10月中に、県の福祉課といっしょに高齢障害課がアルゴを訪問することが約束されました。
今回、Kさんが施設の実態を報告したのがよかった感じでした。施設が障害者の住みよいところでない実態が、行政に伝わった感じでした。
これから具体的な話しに入っていきます。「アルゴ」入居者の住居問題としてだけではなく、障害者の自立の拠点としてどうつくっていくかを考えたいと思います。共同生活の意義をもっと具体的に、みんなで確認していきたいと思います。がんばりましょう。
解説
昨年の対市交渉では、共同生活で、介護が省力化できるという色合いの強いものでした。しかし手足が動かないと、社会経験が大きく不足します。このことを行政に理解させない限り、グループホーム運動は前進しません。
手足が動かないことによる社会経験の不足は、同じ境遇にある障害者が一緒に住んで、時間をかけて互いの歴史を語り合い、どのような差別を受けてきたかを評価しあうことからしか埋まりません。ひどい差別を受けてきたがゆえに、自らもそれに応じた差別をすることは集団生活のでしか分かりません。このような中で、自分たちの障害をみつめられるようになります。すると本人に生きる気力がわいてきて結果的に障害が軽くなります。周りの仲間も生きる気力が増します。
このことを5月の県交渉では、施設・地域を貫いた障害者の声として前面に打ち出し、県の理解を得ました。それが後の対市交渉に活きています。
この間実感したことは、障害者の団結によってしか運動は前進しないということです。普通、要望を始めてから行政が検討するまで5年以上かかります。私たちは昨年5月以降、3回の交渉を20名もの参加でやることで行政に支援を約束させました。団結の成果と思います。
これから具体的な要求に入ります。市も「世論が多いほどやりやすい」と言っています。ビラまき、交渉、日常介護など一緒に行動しましょう。グループホームの必要性を一緒に訴えましょう。
|