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10.10『「ともにいきる」ことを考える集い』をしました

 

101011時より山口県婦人教育文化会館(カリエンテ)1階第一会議室で『「ともにいきる」ことを考える集い』を行いました。障害者自立支援法案をはじめとする障害者福祉を取り巻く情勢の変化のなかで、どのようなことが本当に必要なのかという議論、そして幅広い分野からの多面的な議論の必要性から、「ともにいきる」ということをテーマとしてとりあげ、緊急に呼びかけて行われた集会でした。しかしそのような急な呼びかけではありましたが、20人程の参加者が集まり、活発な議論が交わされました。この集会では、講師による講演や、パネルディスカッションのような方式ではなく、集まった人誰もが考えられるように、以下のようなゲームを行いました。

 

1.      用意するものは大きな紙とマジック。参加者は4〜6人くらいの班をつくり、分かれる。

2.      紙の中央に話し合いたいテーマ(この場合、「ともに生きる」)を書く。

3.      中央に書いたテーマから連想される言葉を思いつく限り書き込んでいく。

4.      そのあとで、書いたテーマ同士で関連のありそうなものを線でつないでいく。(下の写真)

5.      参加者は出てきた言葉やそのつながりについて、記入した人に直接、随時質問していく。

 

集まった人たちの間で多様な考えを知ったり、新たな問題を発見したりすることがこのゲームの目的です。ゲーム開始直後には

戸惑う方もいましたが、話し合いが進むにつれて、様々な話し合いに発展していきました。「ともにいきる」といっても実に様々な事柄とつながっていることがこのゲームでよくわかったと思います。最後に解放センターから、これからもこのような会を開き、「ともにいきる」にはどのようなものが必要で、どのような行動が必要なのか考えていきたいと、決意を表しました。

 

『「ともにいきる」ことを考える集い』、次回は219に行ないます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『障害者自立支援法に反対する全国大行動』に参加

 

10月半ばからDPI(障害者インターナショナル)、ピープルファーストを含む他6団体が主催して行われた『障害者自立支援法に反対する全国行動』にセンターも10(がつ)21日の国会前行動に参加してきました。障害者自立支援法は、受けたサービスの量に応じて原則一割負担とする応益負担の導入や、精神、知的、身体の3障害のサービス一元化などが盛り込まれています。しかし、これらの法制度化はこれまでも当事者や関係者の不安の声が多く上がっています。応益負担は受けるべきサービスが多くなればなるほど負担額が増えます。その場合の所得保障はどうなるのかということについて明確にされていないことや、そもそも応益負担というものが、障害者の福祉サービスにマッチするのかなどの議論も十分ではありません。その他多数の問題が指摘される中での法案成立の動きにセンターでは反対の声を上げてきました。(下の写真はその様子)

 

『障害者自立支援法』20064月より施行・1031日衆議院本会議にて強行採決

 

1031日に行われた衆議院本会議にて『障害者自立支援法案』が多くの障害者が反対する中で強行採決されました。これにより同法は20064月より施行となりました。センターでは、同法の審議やり直し、または撤廃を求める抗議文や、山口市の街頭での署名行動を行いました。さらに今後の障害者福祉がどのように変わるのか詳細についてまとめ、またセンターがこれからどのような活動を展開すべきかについて考察していくことが求められています。また前述した『「ともにいきる」ことを考える集い』でもとりあげていく方針です。